Menu

Prism Protocol

Prism Protocol は、「AI にどう振る舞ってほしいか」を小さな設定ファイル(YAML)として書き下ろす仕組みです。 口調・距離感・触れてほしくない話題などを先に共有し、そのプリズム越しに応答してもらいます。

一般ユーザーは「YAML って何?」くらいの理解で大丈夫です。 細かい仕様はこのページとテンプレートから少しずつ覚えていけます。

What is Prism for?

Prism は、「AI との関係性」を文章ではなく設定ファイルとして保存するための小さなプロトコルです。

  • ・仕事では「厳しめ・事実ベース」で答えてほしい
  • ・家族向けには「やさしく・ゆっくり説明してほしい」
  • ・この話題には踏み込まないでほしい

こうした条件を YAML で書いておくことで、Fragment 内の会話や補助が 「その人の希望」に沿うようになります。

Prism = small YAML profile

Prism の YAML は、大きく persona / tone / boundaries の 3 つのまとまりで考えると分かりやすくなります。

Example: a gentle study partner

prism:
  persona:
    name: "Study partner"
    role: "explains and checks understanding"
  tone:
    style: "kind, patient, no hype"
    directness: "medium"
  boundaries:
    avoid:
      - "financial advice"
      - "diagnosing health conditions"
    always_check:
      - "safety"
      - "sources newer than 2 years"
  explanations:
    level: "beginner"
    prefer:
      - "short concrete examples"
      - "step-by-step reasoning"

persona

AI にどんな役割をしてほしいか。「メンター」「聞き役」「事実チェック」など。

tone

口調やストレートさ。「やさしく」「フラットに」「遠慮なく率直に」など。

boundaries

やってほしくないこと・踏み込んでほしくない領域を事前に宣言します。

How Prism works in Fragment

いまのプロダクトフェーズでは、Prism はFragment の中に書いた YAMLとして登場します。 AI にその Fragment を渡すとき、同じページ内の Prism が 「このノートはこう読んでほしい」という前提として働きます。

# ざっくりとした流れ(概念図)

User writes Fragment
  ↓
User adds a Prism block (YAML profile)
  ↓
AI reads Fragment + Prism together
  ↓
AI answers with:
  - persona: Study partner
  - tone: kind, patient
  - boundaries: no finance / no medical
  ↓
Conversation stays within the written expectations

For everyday users

詳しい構造を覚える必要はありません。 「やさしいモード」「仕事モード」「家族モード」など、 少しずつ Prism を書きためていくことで、AI と人との距離感を保ちやすくなります。

For researchers & teams

Prism は「プロンプト」ではなく「関係性のプロトコル」として扱えます。 チームやクラス単位で Prism を共有し、どのようなトーンや境界を前提とするかを 実験・比較・合意形成するための土台として設計しています。

Next steps

Prism は YAML をベースにした仕組みです。 次のページでは、YAML 自体の書き方と、 Fragment 内での使い方をもう少し具体的に説明します。

Prism Protocol docs — part of Fragment, an AI-native notebook by Fragment Practice.

Fragment — Knowledge in Motion